IPv6(IPoE)にしたのに速くならない人向け|本当の原因と対処

インターネット改善・ネットワーク(Wi-Fi等)

こんにちは

むっすーです

「IPv6に切り替えたのに速度が変わらない…」
「回線はIPoE対応のはずなのに、夜になると遅い」

こうした相談は意外と多く、原因のほとんどは 「IPv6回線とは関係ない別のボトルネック」 にあったりします。

本記事では、IPv6(IPoE)にしたのに速くならない人向けに、
実際によくある原因・確認方法・具体的な対処法をまとめます。
ついでといっては何ですが、私自身が改善できた「LANケーブルの規格」と「ルーターのIPoE非対応」も紹介します。


■ IPv6(IPoE)にしても速くならない主な理由

1. そもそもルーターが IPv6(IPoE) に非対応

意外と多いのがコレ。

  • IPv6に対応している

  • でも「IPoE(IPv6高速通信)」に対応していない

  • もしくは、プロバイダ独自方式(v6プラス / transix / DS-Lite 等)に非対応

この場合、設定を頑張っても IPv4 PPPoEのままで通信してしまい、
夜の混雑の影響を受けて遅いままです。

▼私の実体験

IPv6接続に対応していると思い込んでいたルーターが、
**実は「IPoE方式には非対応」**だったため

IPv6契約をしても速度は変わりませんでした。

ルーターを IPoE(v6プラス搭載のbuffalo製)対応モデルに買い替えたところ、
夜間の速度低下がほぼ解消しました。

▼対処

  • ルーターの型番+「v6プラス」「IPoE」などで検索

  • プロバイダの公式ページの対応機種一覧をチェック

  • 非対応なら買い替えが必要


2. LANケーブルの規格が古い(Cat5など)

LANケーブルは消耗品ではありませんが、規格が古いと速度の足を引っ張ります。

  • Cat5 → 最大100Mbps

  • Cat5e → 最大1Gbps

  • Cat6 → 最大1Gbps(ノイズ耐性↑)

  • Cat6A → 最大10Gbps

最近の光回線は1Gbps以上が普通なので、古いケーブルだと明確に速度が落ちます。

また、10Gbpsをフルに出すには、ONU・ルーター・PCなど、機器の端子すべてが10G対応である必要があります。

▼私の実体験

以前、10Gbpsの回線に契約したのですが、速度が出ず調べたところ

ルーター〜ONUの間に 古いCat6ケーブル が使われており、
最大1Gbpsしか出ない状態に…。
Cat6Aに交換した瞬間、スピードテストの数値が大幅に改善しました。

これでも割と出ている方なんですけどね。でもLANケーブルをすべて10Gbps対応の物に交換すると・・・

今ではこれくらいの速度がでてます(もちろん、回線も10Gbps契約してます)

ちょっと話がそれているかもしれませんが、ケーブルの規格統一は結構大事なところです

▼対処

  • ケーブルの印字で規格(Cat5/5e/6 など)をチェック

  • 迷ったら Cat6A 以上を選べば問題なし


3. ONUとルーターの接続が「IPv4 PPPoE」のまま

IPv6に切り替えたつもりでも、設定が完了しておらず、
実は PPPoE のままで混雑の影響を受けやすい状態のことがあります。

▼確認ポイント

  • ルーターの管理画面の「インターネット接続方式」

  • 「IPv6(IPoE)」またはプロバイダ方式で接続されているか


4. PC・スマホ側が IPv6 を使っていない

ルーターがIPv6でも、まれに端末がIPv6通信を有効化していないケースもあります。

▼対処

  • Windows:ネットワーク設定 → IPv6のチェックが有効か

  • macOS、スマホも同様にIPv6がオンになっているか確認


5. Wi-Fi の電波品質が悪い(速度以前の問題)

回線速度とは別問題で、

  • 壁を挟む

  • ルーターが古い(11ac / 11ax非対応)

  • 1階と2階の距離がある

  • 近隣の干渉

これらが原因で IPv6でもWi-Fiが遅い ことがあります。

▼対処

  • 5GHz帯を優先して使う

  • ルーターを見通しの良い場所に置く

  • 範囲が広いならメッシュWi-Fiや有線中継


■ IPv6(IPoE)にしても速度が変わらない時のチェックリスト

●(1)ルーターはIPoE対応か

  • v6プラス

  • transix

  • IPv6オプション

  • DS-Lite
    など、プロバイダが採用している方式に対応しているか確認。

●(2)LANケーブルは適切か

  • Cat5 → NG

  • Cat5e / Cat6 → OK

  • Cat6A以上 → ベスト

●(3)ルーターの設定は正しいか

  • IPv6接続方式が有効か

  • PPPoEになっていないか

●(4)端末側のIPv6設定はオンか

  • Windows / macOS / iOS / Android でIPv6を有効化

●(5)Wi-Fiの電波は十分か

  • 2.4GHzに繋がっていないか

  • 干渉チャネルが多くないか


■ よくある「勘違い」

●「IPv6に契約した=速くなる」ではない

契約だけでは速くなりません。

速くなるのは IPoE方式でIPv6通信ができた場合のみ です。

プロバイダによっては…

  • IPv6契約はしている

  • でも IPoE方式ではなく PPPoE方式しか使えない

  • → 結果、速くならない

というケースもあります。


■ 実際にIPv6(IPoE)で速くなるケース

  • 夜間の混雑が消え、安定する

  • 動画の読み込みが早くなる

  • オンラインゲームの遅延が減る

  • ダウンロード速度が向上する

特に「夜だけ遅くなる家庭」はIPoE導入で改善しやすいです。

それ以外で早くするなら、1GBの契約を10GBの回線に変更する等が必要になります


■ まとめ:IPv6で速くならない時は“別の原因”がある

IPv6(IPoE)が有効化されていない/通信のどこかにボトルネックがある
このどちらかがほとんどです。

特に多い原因は…

  • ルーターがIPoE非対応

  • LANケーブルが古い(Cat5など)

  • 端末側がIPv6を使っていない

このあたりを順番に確認すれば、改善の糸口が見つかります。

私の場合も、
LANケーブル交換+ルーター買い替え で大幅に改善できました。

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