こんにちは、むっすーです。
冬になると一気に増えてくるのが
「電源は入るのに、画面が真っ暗なまま…」
「朝だけ起動しない」
という相談。
電源ユニットやマザーボードの故障、放電で治る物では?と疑ってしまいますが、実は冬特有の原因がもうひとつあります。
それが “結露” です。
■ なぜ冬にPCが結露するのか?
冬の朝、部屋が冷えきった状態で暖房をつけると…
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暖かく湿った空気が
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冷えたPC内部(基板・金属)に触れることで
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水滴が発生する(=結露)
スマホに水滴がつくのと同じ現象ですね。
ただPCの場合、その水滴が ショート を引き起こす可能性があるため非常に危険なんです。
■ 結露が起きた時の典型的な症状
結露しているPCでよく起こる症状は以下。
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電源は入るが画面が真っ暗
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ファンだけ回るが起動しない
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再起動ループに陥る
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朝だけ調子が悪くなる
特に「暖房をつけた直後」「前日との温度差が大きい日」は要注意。
■ 結露が疑われる時の正しい対処法
絶対に電源を入れ続けないでください。
ショート → 部品故障 につながる可能性があります。
▼ 安全な対処手順
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PCの電源ケーブルを抜く
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(可能なら)ノートPCのバッテリーを外す
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1〜2時間ほど放置し、室温に自然に馴染ませる
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デスクトップの場合は ケースのサイドパネルを開けて空気を入れ替える
外側を触って「冷たい」と感じる間は危険信号。
完全に室温と同じになるまで待つのがベストです。
■ 再発を防ぐためのポイント
「毎年冬だけ調子が悪い」という人は、環境の見直しがおすすめ。
● 1. 朝、すぐ電源を入れない
まずは 5〜10分“放置”。
これだけで結露リスクが大幅に減ります。
● 2. PCを床に直置きしない
床は冷えるため、ノートもデスクトップも結露しやすくなります。
● 3. 急激な温度変化を避ける
暖房をつける前に軽く換気するなど、温度差を減らすのも効果的。
● 4. スリープではなくシャットダウン
内部が極端に冷えるのを防げる場合があります。
■ それでも起動しない場合は?
結露によってショートし、以下の部品が故障している可能性があります。
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マザーボード
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メモリ
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電源ユニット
特に 「ファンだけ回る」「ロゴが出ない」 は故障率が高め。
結露が原因のトラブルは見極めが難しいため、無理に起動を繰り返すより、一度専門店で診断してもらうのが安全です。
■ まとめ
冬に急増する“PCが起動しない”トラブルの原因のひとつが 結露。
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部屋が冷えている状態で暖房を急に入れた
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朝だけ画面真っ暗になる
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電源は入るのに起動しない
こんな症状があるなら、まずは 結露を疑い、絶対に無理に電源を入れないこと。
PCを室温に戻してから起動すれば、復活するケースも多いです。


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